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1級建築施工管理技士と一級建築士【工事請負の観点から】

令和3年に一級建築士に合格しました。

実は現場経験少な目な私ですが、次は「施工管理技士」に挑もうと、挑戦中です!

そこで受験申し込みをして分かった、この2つの資格の違いや共通点をお伝えしたいと思います。

目次

「1級建築施工管理技士」と「一級建築士」の違いは

1級建築施工管理技士」と「一級建築士」の違いは、分かりやすいイメージでざっくり言うと

施工」か「設計」 か、

です。

施工管理技士は「施工管理技術検定」を受験します。1次・2次試験があり、1次検定は「建築士」試験と出題範囲がかなり似ています。

2次試験は、令和2年まで「実地試験」という名で、令和3年からは「2次検定」という名称に変更され、内容はメインの「施工体験記述」(自身の経験を作文で書く)と、記述・択一問題です。

建築士は「建築士試験」を受験します。こちらも1次・2次があり、1次試験は「学科」、2次試験は「製図」です。

どちらの資格も「一級国家資格」。公共工事に必須な監理技術者になれます

「監理技術者」というのは、公共工事や ある一定額以上(4000万円以上/建築一式6000万円以上)の民間工事に専任で配置が必須の有資格者のことです。

「専任」なので、基本的にほかの業務と兼ねることができません。※R03改正より「補佐」を置けば兼任できる場合があります

なので、例えばその会社が大きな工事も何件も、一気に受注したい場合、それだけの人数の「監理技術者」が必要なのです。

では、監理技術者になれる要件を見てみると・・・

  • 1級国家資格等での申請
  • 実務経験での申請【指導監督的実務経験を含む】

この2つなんです!

「1級国家資格」には、一級建築士、1級〇〇施工管理技士が含まれます。

「実務経験」は、そりゃ監理技術者になるための実務なので、そこそこ大きな工事を「指導監督」した経験が必要です。(ちなみに、私はその経験がありません・・・)

でも、「1級建築施工管理技士」の方が「監理」できる業種が多い!

大きな工事に必要な人材「監理技術者」になるには、「1級建築施工管理技士」でも「一級建築士」でも良いことが分かったと思います。

しかし、監理技術者になりうる建設業の種類 が、違うのです。

建設業29業種

土木一式工事/建築一式工事/大工工事/左官工事/とび・土工・コンクリート工事/石工事/屋根工事/電気工事/管工事/タイル・れんが・ブロック工事/鋼構造物工事/鉄筋工事舗装工事/しゅんせつ工事/板金工事/ガラス工事/塗装工事/防水工事/内装仕上工事/機械器具設置工事/熱絶縁工事/電気通信工事/造園工事さく井工事/建具工事/水道施設工事/消防施設工事/清掃施設工事解体工事

  • 「1級建築施工管理技士」…17業種
  • 「一級建築士」…6業種(建・大・屋・タ・鋼・内)のみ

1級建築施工管理技士の方が業種が約3倍多いです!

しかも1級建築施工管理技士の1次検定を合格すると・・・「技士補」という資格が与えられ、前述の「監理技術者の兼任要件」として、「監理技術者補佐」ができます。

こう見ると、施工分野に対しては、施工管理技士の方がオールマイティーに感じますね。

監理技術者の人材不足で?1級建築施工管理技士が受験しやすくなった!

令和2年以前の受験者からすると、憤慨(?)ものかもしれませんが

1級建築施工管理技士の1次検定に合格すると、「技士補」が与えられるのみならず、2次検定に落ちても、翌年以降も何度も受けられるようになりました。(以前は1次から受けなおしでした・・・)

これ、これらの2つの試験を両方とも突破したいと思っている人にはすごいメリットだと思います。

例えば・・・

施工管1次(6月)合格、建築士学科(7月)合格 すると、

施工管2次(10月)、建築士製図(10月) となり、両方とも約1週間しかずれておらず、勉強時間が取れません!

建築士の製図は「5年間のうちに3回だけ受験可能」なので、勉強進度をみて、施工管の2次を来年に先延ばしにすることも可能なのです。

これがおととしまでできなかったということなので、ダブル受験を目指した人は、さぞかし大変だったでしょう・・・

以上です!

違いがお分かりになりましたか?

私はこれらの資格がそれぞれ「監理技術者」に繋がっていることを全く知りませんでした。

自分が、どの業種の工事を請けることが多いのかで、選択肢も変わってきそうですね。

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